これから日本で求められる観光タクシーの新しいニーズ

これまでの観光タクシーはどちらかといえば国内利用者向けに、日本人にとって心地良いサービスを心がけてきました。もちろん、日本人にとって安心して利用できるサービスつくりも大切なコンセプトですが、それだけでは不十分で、これからの観光タクシーではグローバル化を見据えた新たなニーズの掘り起こしが急務と言われています。

そのわかりやすい例が外国人への対応です。日本でも近年では外国人向けにコミュニケーションスキルをトレーニングされた専門のドライバー養成に力を入れているタクシー会社が増えています。観光目的で日本を訪れた外国人は公共交通機関以外の移動手段をもたず、より効率の良い観光のためには観光タクシーの利用が必要となります。そうしたニーズにいち早く目をつけた国内のタクシー会社は、外国人に特化した観光コースを充実させ、ドライバーひとりひとりのガイドスキルを徹底的に向上させるなど、タクシー利用の裾野を広げようとしています。それはたんにドライバーの語学力アップということではなく、日本の歴史や文化、流行をわかりやすく解説したり、日本人さえも気づかない穴場スポットを中心に案内したりと、タクシー会社ごとに特化したサービスでシェアを安定化させています。

旅行期間中の快適さだけではありません。予約フォームの段階から工夫がなされており、英語やフランス語はもちろん、中国語やハングルにいたるまで、幅広い言語に対応しているタクシー会社が年々増えています。外国人ユーザーの立場から見ても、ウェブサイトを多言語対応にするという表面的な工夫だけでなく、できるところは最大限に配慮していこうというタクシー会社側の前向きなスタンスが見えることによって旅そのものをより楽しめるようになり、それ以降も継続して利用しようというモチベーションにつながるのだそうです。

ここで大切なのは、「これらのサービスは決して外国人に特化したものではない」ということです。外国人にとって使いやすいと思えるサービスは例外なく、日本人にとっても便利なサービスのはずです。また、外国人向けのサービスが充実しているタクシー会社はユーザーの細かいニーズを汲み取るのが得意であるということですから、日本国内においても利便性の高いサービスをコンスタントにうちだし、ユーザーをつねに満足させてくれる可能性が高いと言えます。東京ではオリンピックというビッグイベントをひかえ、今後ますますグローバル観光タクシーのニーズは高まっていくと見られています。愛媛県行ってみない?